体験談

掌蹠膿疱症 病歴12年

病歴12年 / 女性(70歳代)

手荒れの治療を開始して十年以上経過していた昨年夏、初めて処方された乾癬用の塗布薬が効いたので「私の症状は、乾癬ですか。」と聞いてみたところ、「掌蹠膿庖症だと思います」とのこと、その頃は指の傷がピリピリといつも痛んで、夜も良く眠れませんでしたし、全く知らない病名に驚きと疑問がいっぱいで、正しく知ろうとしました。
インターネットで懸命に専門の先生を探し、K先生がいらっしゃることが分かると。早速病院に連絡をとり予約、口腔外科の先生もご紹介いただき、劇的に手の症状が改善したのです。
以来、的確な診断と私にあった内服薬と塗布薬の処方、深いご理解とご指導に安心しています。
1年4カ月ほどが経過し、素手で水仕事ができるようになり、足の炎症もとても軽くなりました。
今もK先生の皮膚科とご紹介頂き手術を受けた口腔外科、リハビリのための整形外科には通院中です。
十数年前、いろいろご相談していた先生から、一向に治らない手荒れについて、「この湿疹は、主婦湿疹ではないね」と匙を投げられ、その先生の元を離れて皮膚科を転々としていました。
手指は湯飲みも持てないほど皮膚が薄くなり、すぐに指先の皮が剥がれ傷になり出血し、綿手袋にも滲むようになりました。
薬やクリームを塗って綿手袋、その上にゴムやポリの手袋をして取り替えながらの家事は容易ではなく、キッチンの洗い物、洗濯、野菜などの食材の扱いも夫に委ねる始末でした。
60代で始まった足の炎症は、左右対称に土踏まずから足の甲を囲むように、かゆみを伴って赤くなり水泡ができて白い皮が剥がれ、時には痛みもありました。5年前の冬のこと、大きなストレスを抱えて睡眠不足が続き疲れていたところに、背中の痛みがとても強くなり発熱もし、何とか痛みだけは治ればと思い、総合病院の整形外科を受診しました。
夕方まで待ってようやくついた診断は、「脊椎炎」で即刻入院、絶対安静でした。
幸いこの病気としては短い方の1カ月半の入院でしたが、退院後もコルセット使用だったので、通常の歩行に戻るのに、更に半年以上必要でした。脊椎炎の原因は、全く分からないとのことでした。
私の願いは、掌蹠膿庖症の人々ができるだけ早く有効な治療に与れるようにということです。
正しい知識が共有される事が必要です。私も体調に注意しつつ、自分らしく治療し学び続けたいと思います。

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